エロ(えり)可愛い姉さんのランジぇりィ

原色系な高校時代。パステル系な大学時代。 黒系なOL時代。今?基本オールマイティ(ランジぇりィの色的な意味で)

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201、【琥珀色の染み】紫煙と香水・4月

高校生になりたての頃、背伸びして買ったCK(カルバンクライン)の香水…エタニティ。マイルドで優しい香りがとてもお気に入り。そんなエタニティを纏(まと)った全身を隈(くま)なく、煙草の香りのする男性の指先と唇と舌先に、預け、委ね、任せていた日々。寝る間も惜しんで、お互いの時間と、熱い想いと、幾多の秘密を共有し合った、忘れられない日々。

そんな、煙草の先から燻(くゆ)る紫煙の匂いと、手首や首筋からほんのり薫る香水の匂いの、2つの香りが、濃密に触れあい、重なり合い、そして混じり合った、春先から初冬までのほんの数ヶ月間の日々。数十年の人生のうちの、ほんの僅かな部分でしかないけれど、それでもとっても激しく、甘美で、そして濃厚な日々の物語。


登場人物は2人。えりサンと、そして、もう1人…。

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中学卒業と同時に面接を受け、高1の春先に始めた、近所にあるファミレスのウェイトレスのバイト…。そのバイト先で、たまーーにコーヒーを飲みにカウンター席に座る、ちょっと素敵なお兄様風のお客様がおりまして…。いつも、仕事帰りなのかな?夜20時~21時くらいに1人で来店。パリッとしたカラーのワイシャツに、爽やかな色合いのネクタイ。スラリとした長身によく似合う濃紺のスーツ。書類の入ったジュラルミンケースを携え、左手首には何やらごっついメタルシルバーの腕時計。

180センチくらいありそうな上背。カチッとムースで固められた、艶のあるウェーブ掛かった頭髪。意志の強そうな太い眉毛。彫りの深いきっちり二重な目元。軽く浮き出た頬骨。シュッとしまった顎のライン。男の人にしては、結構長くて細めな指先。

人差し指と中指で、テーブルに置いたタバコの箱から一本取り出し、薄めの唇に咥えたまま、アンティーク風のジッポーを、「カシュ!」って音を立てて着火。俯いたままタバコの先端の火を見つめ、大きく空気を吸い込んで、気持ちよさそうにフゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッと紫煙を吐き出しながら、「カチン!」とジッポーの蓋を閉める。その伏目がちな、眉間にしわを寄せた、ちょっとしかめっ面な表情が、妙に大人を感じさせるぅー。

このお兄さん、何歳くらいなのかな?ここのファミレスの店長が28歳って言ってたから、きっとそれよりは年下だろうな?たぶん…25~6歳くらい?コーヒーを啜りつつ、大抵いつも3~40分、時に持参したノートPCに向かいながら、時に新聞を広げながら、時に文庫本を読みながら、時に黙って紫煙の行方を目で追いながら、揉み消した2~3本のタバコの吸殻を灰皿に残し、そのまま伝票を手に会計に立つお兄さん。少しだけ憧れ(はぁと)。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


ある晩…カウンター席になぜだかいつもより長居しているお兄さん…。今日は珍しく、白いボタンダウンのワイシャツにノーネクタイ。仕事用の資料なのかな?なにやら文字や数字がいっぱい書かれた、クリップで綴じた書類の束を、一生懸命目で追いつつ、ボールペンでいろんな箇所にメモやマーキングをしているわけ。

あれ?珍しくコーヒーカップが空ぢゃーん♪ちょっとお近づきになれるチャンス☆かも…?って思いつつ、意を決して声を掛ける…。
えり「あ…あのぉ、コーヒーのお替り、お注ぎしますかぁ?」
お兄「え?」

その頃は、まだドリンクバーじゃなくって、コーヒーのお替りは一々注いで回ってた時代だったのね。
えり「え?あ、と…コーヒーのお替り…。」
お兄「あ?…ああごめんね…うん、ハイお願いします。」

注文以外で会話したのって…、もしかして初めてかもぉぉぉぉ!!!ってちょっと興奮♪軽く緊張しつつ、コーヒーのお替りを注ごうとした際…ていうかサ、そういう時に限ってサ!!!!何であんたは、ヘマやらかすのよぉぉ?!?!?!(自分に対して…です)

カップに注いだコーヒーが数滴!ピッって跳ねて、そのお兄さんの白いワイシャツの袖口に…!あ!!!っと思った瞬間!!!!お互いに目が合っちゃって!一瞬アタマの中真っ白!焦って「す…すみません。」って言おうとした際に、手に持ったデカンタが斜めになっちゃって!更にコーヒーがジャー!!!一瞬にして、カップから溢れてソーサーまでコーヒーまみれ~~!!!ノォォォォォォォォォォォォオオオッ!!!!!

ファミレスってサ、結構マニュアルとか多くてサ!「アレをしてはイケマセン!」「コレをしてはダメ!」「こういう時は、まず〇〇をして、次にXXをして。」って、最初に色々な手順を徹底的に叩き込まれるわけ!ただ、ほんの数ヶ月前までは中学生の!バイト経験だってせいぜい1~2ヶ月のこのえりサン!完全にパニック状態!!

えっと!えっと!お客様にコーヒーをかけちゃった場合…どうするんだっけ?まず謝って…拭いて…それから、えっとーーとか軽くキョドりつつ。「あ…えっと。ごめんなさい!どうしよ。あ…えとえと、まず、オシボリ…違う違う!濡れタオル!まず、て…店長に報告…熱ちっ!」慌てて、熱々のコーヒーの入ったデカンタをピッって触っちゃう始末。とりあえず、無我夢中でこぼれたコーヒーをダスターで拭きつつ、ヤバイ どうしよう!どうしよう!何かをしなくちゃいけないんだけど、何をしたらいいのか、完全思考止――!すると、目の前のお兄さんが、ゆっくりとした口調で、話しかけてきたのね。

お兄「お姉さん。」
えり「…は!はいぃぃ?(汗)」
お兄「落ち着いて!大丈夫だからサ。ゆっくりゆっくり。」

えり「あ…ハイ♪すみません(涙)!」
お兄「全然問題ないからさ!気にしないで!」と穏やかな笑顔。

えり「えとぉ、…でもぉ、いちおう…、今店長を呼んできます。」
高1ですもん!しかもバイト始めてほんの1~2ヶ月。機転なんか利かないッス~!とりあえずなんか粗相があったら、真っ先に店長に報告!そういうふうに教育されてたモンですから…。店長呼んできて、一緒に謝るしかない???とか思ってると…。

お兄「いいからいいから。」
えり「で…でもぉ。」

お兄「そんな事したらさ、お姉さん…後で、店長に怒られちゃうんでしょ?」
えり「…え?は…はぁ。」多分?…んー?よく分かんないけど…。

お兄「2人だけの秘密…って事にしとこうよ。」
えり「えっ…いいのかなぁ…?」

お兄「いいよ。内緒な!ハハ。」
えり「ハ…ハイ。」

お兄「………で?」
えり「…………は、はい?」

お兄「取り敢えずは、落ち着いた?かな。」
えり「え?は…はい。」

お兄「じゃあサ、ひとつ…お願い。」
えり「…は!はい!?」

お兄「オシボリ、持ってきてくれる?」
えり「…あっ///。」

お兄「染みにならないうちに、ワイシャツ拭いときたいからサ。」
えり「ご!ごめんなさいっ!!!!」

お兄「ほらほら、そういう大きい声出すと、奥にいる店長にバレちゃうぜ。秘密、秘密!」
えり「は…はい☆」

それが、
私たち2人の、
初めての秘密の共有でした…♪


5月【青いワイシャツ】に続く

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