エロ(えり)可愛い姉さんのランジぇりィ

原色系な高校時代。パステル系な大学時代。 黒系なOL時代。今?基本オールマイティ(ランジぇりィの色的な意味で)

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218、【19の頃2】U作2

【19の頃1】
【19の頃2】←今ココ
【19の頃3】



☆☆☆☆☆☆☆☆☆



先頭を歩く
U作とバイト仲間の男女数人
そこに加わり談笑する七瀬先輩
その後にひっそりと付き従う私…えりサン
外泊の予定じゃなかったから
一応
えりママにはメールを打っておいたけど
怒られるかなー?
まーいいや
朝イチで始発に乗って帰ろーっと



ギラギラと眩しいネオン
姦(かしま)しいセンター街の喧騒を抜け
裏の路地に入ると
今度は左右にラブホテルが林立
その間の小さな坂道を通り
「休憩〇〇円 宿泊XX円」と書かれた看板を
俯き加減にチラチラと横目で見つつ
大声で笑い合う先輩方に追いすがる私

ラブホテル群を抜け
その先の
交通量の激しい国道の
長い長い横断歩道を渡って
そのまま住宅街を通りながら
いくつか角の曲がると

ふと現れた
エアポケットのような古びた空間
仄暗い街灯の横に
ひっそりと佇む
木造2階建ての古びたアパート



立て付けの悪い
摺りガラスの引き戸をガラガラと横に押し開けると
寒々とした玄関スペース
天井にぼんやりと灯る蛍光灯
右手奥には
2階に昇る木製の階段
階段の下に共同のトイレ
奥に続く長い板張りの廊下


玄関スペースの横に設置された
少し埃っぽい下駄箱に
皆のスニーカーを押しこみつつ
入りきらない女子のブーツは
しかたなく
玄関の三和土(タタキ?)の端に並べさせてもらって


靴を脱ぎ
そこから
薄暗い廊下をゾロゾロ歩きつつ
ミシミシ
ギシギシ
ミシミシ
ギシギシ
歩くたびに鳴る板の間の廊下
釘とか飛び出ていないよネ?と 
軽く心配



………
カギを開け
ギギギと鳴る 
木目の古びた扉を開けて
U作の部屋に入ると

まず手前に
半畳くらいの板の間のキッチンスペース
ぽつんと置かれたカセット式のガスコンロ
流しに置かれたコーヒーカップとグラス
ムースとブラシと鏡
歯磨き粉と歯ブラシ
なんか生活感があまり感じられない雰囲気

キッチンの奥に
八畳くらいの
カーテンすらない畳張りの部屋
大きめのガラス窓
中央にぶら下がった裸電球のスイッチを捻ると
途端に明るくなる室内

部屋の片隅に
背の低いパイプベッドと
その手前に小さなコタツ
テレビと
ラジカセと
小さな電気ストーブ
木目風の柱
茶色い壁
心持低めの天井


ひさびさに足を踏み入れる
一人暮らしの男性の部屋
どことなく漂う
男性特有の
整髪料や汗や体臭の入り混じった香り



ちなみに
立地は渋谷駅から徒歩10分
ただし風呂なし
トイレ共同
八畳一間
築50年くらい
月3万円の超格安物件

とにかく「駅から近いこと」だけを条件に選んだ部屋
だそうで
夜中に時折天井裏をねずみが走ることもしばしば(怖!)
おかげで
皆にはディズニーランドと呼ばれてるとかいないとか(笑!)





……

ここにくるのは毎度のこと…らしく
勝手知ったるが如く
銘々に陣取り
テレビを見始めるヒト
「ちょっと寝るー」って即畳の上に横たわるヒト
途中のコンビニで買い込んできた
缶ビールとおツマミを
コタツの上に広げて三次会を始めるヒト(U作含む)
えりサンは
もうお酒はいいヤ
でも
このままここでザコ寝はちょっとー
と皆と会話の輪に入りつつ
壁に背を凭れて体育座り




そのまま
皆の話し声をBGMに
いつしか
落ちていく意識

今日 
朝早かったしなー
あーなんか眠いーーー







zzzz………






☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


パイプベッドの上で
ダウンを着たまま寝息を立てている七瀬先輩
始発電車の時間まで起きているつもりだったんだけど
迂闊にも
うつらうつらしちゃいまして
気がついたら
体育座りのまま膝頭の上に顔を乗せて
眠っちゃってたみたいで
ふと時計を見ると
そろそろ始発電車が走り始める時間


薄暗い室内
電気ストーブの赤い光だけが
ほんのり天井を照らし
あちらこちらで雑魚寝状態の男女
複数の寝息が入り乱れる中
ちょっと早いけど
もう行こうかな

腰を上げたところ


部屋の対面
コタツ布団の中から
ムクリと起き上がった
ひょろっとした影

あれ
U作?



U作「お?トイレ?」
えり「あ ゴメン 起こしちゃった?」

U作「いや ウトウトはしてたんだけど 
 なんか眠れなくってさ」
えり「もう帰るネ
 ちょっと早いけど 
 そろそろ始発電車の時間だと思って」

周囲で眠っている人たちに気を遣いつつ
ヒソヒソと交わす会話


U作「外まだ真っ暗だゼ」
えり「うん大丈夫だよ そのうち明るくなってくるでしょ」

U作「寒いぞ外」
えり「うんまあ 平気」

U作「あ…と」
えり「え?」






U作「送ってこうか?」









えり「…そんな! いいヨいいヨ」
U作「一応早朝とはいえ まだ暗いしさ」

えり「いやホント いいって」
U作「なんかちょっと寝付けなかったし散歩がてらさ」



スッと立ち上がり
クローゼット(ていうか押入れ)から
大型の革ジャンを取り出し
パーカーとスエットの上に
担ぐように羽織り
スタスタと出ていくU作
えーーー?
ちょ…ちょっと待ってヨーー
とか思いつつ
仕方なく後を付いていくワタシ


ギシギシと
暗い廊下を歩きながら玄関に行くと
既に靴を履いて外で待っているらしいU作
あわててブーツを履き
擦りガラスの引き戸を
ガラガラと横に開けると
一気に
強烈な冷気が
全身を包みこむ!!!


真っ暗な街路
煌々と灯る街燈
吐き出すと白く煙る息
思わず肩を窄(すぼ)め
「うーー寒いネー」と一言

「朝方って一番寒いんだよナー」
とか言いつつ
駅の方向に向かって
そのまま歩き始めるU作

えり「あっ   ちょっと」
U作「え?」

えり「大丈夫だから ひとりで帰れるから」
U作「いいからいいから」

えり「いや…ていうか 困る」
U作「なにが?」

えり「いやーその」
U作「なに?」

えり「いや ほんと大丈夫なんで」
U作「いいから 送っていくって!」






えり「いや ほんと大丈夫って言ってるんじゃん!!
U作「……え」





うわーーーーーー
ワタシ
なんでキレ気味なワケ?
そういうコトを
唐突に言うからカレシできないんだよーー
ううううううううう
凄い自己嫌悪
真っ暗な早朝の住宅街
背の高いひょろっとしたお兄ちゃんと
駅まで
送ってもらうの もらわないので
なんでケンカしてるワケ?!

あああああああああ
消え入りたい
ホントこんな性格イヤ!
ホント直したい!


違うの!
あのネ
部屋で寝ている七瀬先輩がサ
もし目が覚めて
みんな寝ている中
ワタシとU作だけが居ない
って分かったらどう思う?
気まずいでしょうが!

アナタ的には
気にしないヨーみたいな雰囲気だけどサ
そっちが良くっても
こっちが困る!って!
いろいろ難しいんだからサ!!!
こういう問題っていうのはサ!


ただサ
無邪気にサ
良かれと思って言ってくれてるんだろうから
こっちとしても
なんとか
やんわりと断ろうと思ってるのにーー
空気読めないの?
なんなの?

そんなカンジで
ついつい
言っちゃったーー
あー
もー
最悪ーー


もう
フォロー不可能!
いいや!
諦めよう!
なカンジでーー


えり「ごめん!じゃっ!」

スタスタと歩き出そうとすると

U作「おーい」

えり「何!?」

もう!しつこいヨ!
と 振り向くと



U作「気をつけてなーーー」




うぉっとー
な…なんだよー
あっさり諦めるんだー
しかも超笑顔だしー

ま 
いいけどネ



そのまま
U作に背を向けて
駅に向かって薄暗い路地を歩き始めた
えりサンなのでした




【19の頃3】につづく

| 【連載】U作 | 00:08 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

お返事

やじろべえ;サン >
いつもいつもコメントありがとうございます。今回はちゃんと最後まで書ききります(多分)!最後までお付き合いくださいっ!

| えり | 2010/07/18 23:30 | URL | ≫ EDIT

この話は印象的でよく覚えている。
ドラマを見ているようで、
感動的ですらあります。

| やじろべえ; | 2010/07/17 01:25 | URL | ≫ EDIT















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