エロ(えり)可愛い姉さんのランジぇりィ

原色系な高校時代。パステル系な大学時代。 黒系なOL時代。今?基本オールマイティ(ランジぇりィの色的な意味で)

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240、【23の頃】U作17

【19の頃】
【ハタチの頃】
【21の頃】
【合鍵】
【22の頃】

……
【23の頃】←今ココ



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



何故だか
かなりの確率で
外人さんに声を掛けられることの多いU作

2人で
都内で地下鉄を待っていた時

外人「イクスキューズミー?ペラペラペラペラペラ?」
U作「え?はい」
えり「……」

外人「ペラペラペラペラペラペラ?」
U作「うんうんイエスイエス」
えり「……」

外人「ペラペラペラペラペラペラ?」
U作「そうそう表参道駅はここからあと2つね」
えり「……」

外人「オーサンキュー(笑顔)」
U作「いえいえーどういたしましてー」
えり「……」



えり「凄いねー!英語分かるんだ?」尊敬の眼差し
U作「いや全然分んない」

えり「えーー?」
U作「だって今の外人さん…殆ど日本語だったし カタコトだけど」

えり「えーー?そう言われてみれば確かに…」
U作「ユーアウェルカムくらい言えば良かったかな?ハハ」



日本語と「イエス」と身振り手振りだけで
会話を成り立たせてしまうU作
外人さんが近付いてくると
ついつい目を合わせないようにしてしまう
島国根性丸出しのえりサン
に対して
どんどんウェルカムオーラを発しているU作
英語…全然ダメなくせに


そういう雰囲気?
そういう度胸?
そういうバッチコイ気質?
みたいなモノ?
いつもいつも感心しきりなワケでして





そんな
長い間友達関係だったU作と
紆余曲折の末
やっと恋人関係になれたのは
えりサンが
ちょうど社会人になったばかりの頃





☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

その当時…
とにかく
無我夢中で
仕事を覚えました

新入社員当初は
電話の受け答えひとつできず
教育係の先輩に迷惑をかけつつも

内線電話と外線電話の呼び出し音の違いにあたふたし
excelをいかに自己流にやっていたかを思い知らされ
名刺交換をしようと思ったら名刺入れを忘れてたり

そんな
不慣れなことづくしだったけど
それでも一所懸命
緊張感を持って仕事を覚えていったんですけどネ




………

ちょっとしたミスをしちゃいまして



いや
別に
周囲に迷惑をかけたわけでも
ひどく怒られたわけでも
ましてや会社に損害を与えたとか?
そんな大げさなモノではなくって
ほんのイージーミスだったんだけど


上手く言えないんだけど
無性に
なんか
溜まってたモノが溢れそうになった…ていうか
堪えていたモノが抑えきれなくなった…ていうか
張り詰めてた糸が切れちゃった?
みたいな感じだったんだと思うんだけど




……

会社からの帰路
いつも乗る電車を見送り
ホームを降り
別の路線に乗って
そのまま
U作の家に向かいまして


月に1~2回は
週末に
泊まりに通ってたりはしてたんですけど
平日に
しかもノーアポで行くのって
かなり久々でして



一応
「今日寄らせて」ってメールだけはしておいたんですけど
帰りがいつも深夜近いU作
最悪…二言三言喋れれば
それがムリなら
顔だけでも見れれば…
そんな
ちょっと切羽詰まってた心理状態だったんですけどね





…………


U作家には合鍵で入って
普段なら
テレビ観たり 
先にお風呂入ったりするんだけど
その日は
U作が帰ってくるまで
まんじりともせず
膝を抱えて 
ソファーに座っていたワケなんですよ




U作もね
仕事をできるだけ早めに切り上げて
早めに帰宅してくれまして
(っていっても夜22時過ぎてたけどネ)



普段なら
真っ先に
ビールを飲むかシャワーを浴びるU作


その日は
帰宅してみると
自分のカノジョ(=えりサン)が
テレビもつけず
部屋着にも着替えず
ソファーに体育座りしているのを見て
さすがに尋常じゃないって思ってくれたのか
「どうした?何かあった?」
って
ソファーの前のテーブルに座って顔を覗き込んでくるワケ





何かあった?
って訊かれると
具体的に
こんなコトがあった…とか
こんやヒトがいた…とか
こんな不満があった…とか
あるわけじゃないんだけど


何か
ホント
漠然としない
何かを
吐き出したくって

でも
だからどうして欲しいの?って訊かれると
特にまぁ
顔が見れれば
願わくば
軽くハナシを聞いてもらえれば…
くらいしかなくって





そんな葛藤があって
話し始めるのを躊躇していたら

U作
ちょっと席を外して

しばらくしたら
フッって
目の前にコーヒーを出してくれて
スーツ姿のまま
ネクタイだけ外して
目の前に再度座って



U作「で…どうかした?」
えり「ううん 別に」

U作「仕事?」
えり「…うん………まあ  …ちょっとね」

U作「ミスった?」
えり「………うーーん  ……少し」

U作「トラブった?」
えり「…………いや そんなには」

U作「怒られた?」
えり「…………ううん 全然」







そんな風に
少しずつ話を引き出してくれて

気がついたら
今まで溜まっていた
小さな
不安や不満
蟠(わだかま)りなんかを
延々と話し始めている私がいたりして



ホント
どーでもいいような
微小な
些細な
瑣末な
重箱の隅…的な
そんな事柄なんだけど

一つ一つが
澱のように積もり積もっちゃって
いつしか
ワタシのキャパシティーぎりぎりのトコにまで来ていて

今までなんとか
表面張力で耐えていたんだけど
ほーんの
小さな衝撃で
一気に決壊して
流れ出して
溢れ出して
もう
抑えの利かない状態になっちゃって

そんなカンジ?
そんな愚痴



そんな
細々(こまごま)としたハナシを
ひとつずつ拾ってくれて
って言っても
別にアドバイスをくれるワケじゃなく
ただ
直視したまま
黙って

ウン…


ウン…


そうなんだ…


そうかー…




って
聴いてくれてるだけなんだけどネ



いつも
どちらかというと
2人の関係って
「一方的に喋るU作&黙って相槌を打つえりサン」
っていう図式
飲みに行くと隣の席のヒトとかも仲良くなっちゃうU作
たまにケイタイで会社のヒトや取引先(?)と話しているのを聞くと
とても流暢に 
そして的確に話しているのが分かる

社会人としては2つ先輩
法人営業を取り仕切る饒舌な営業マン
豊富なボキャブラリーと
博学な知識で
説得上手
語り口は 
時に冷静沈着 
時に情緒的





そんなU作が
小一時間
ずーーっと
黙って
視線を逸らさずに
どうでもいいような愚痴を聞いてくれている


なんか
それだけで
もう満足しちゃって





溜まっていたものを
すべて吐き出したら
何かすっきりしちゃって




えっとぉ
どうしよう…
って思ってたら







U作「風呂入る?」
えり「え?シャワー?でしょ?」
U作「いや…お湯張っておいたから」



U作の部屋の備え付けのユニットバス
扉を押し開けると
全面ベージュの壁面に明るめの照明
2畳くらいの狭いスペース
真正面にトイレの便座があり
その真後ろに水洗タンク
シャンプーやボディーソープ ムース 歯ブラシ等々が
そのタンクの上に所狭しと並べられた状態

その真横に
ビニールのカーテンに仕切られた
狭いバスタブ

お湯を溜めて浸かることも可能なんだけど
そうすると
トイレの便座のトコでカラダを洗わなくっちゃいけないワケで
なので
普段はシャワールームとしてしか使用していない
そんなバスタブ






「こういうときはサ お湯につかって疲れを癒しなよ」
って
ワタシの愚痴の合間に中座して
バスタブを洗って
お湯を張ってくれていたらしくって





そんな厚意を
ありがたく頂戴しまして

まあ
追い炊き機能がないモンで
ちょっと温(ぬる)めのお風呂ではありましたが
それでも 
じっくりと
浸からせていただいて

ココロも
カラダも
充分に癒してもらいました






…………

具合の悪い人がいる場合
その調子の悪い箇所に
手のひらを直に当てることにより
その患部を治癒した
…というのが
いわゆる「手当て」の語源と言われておりますが

医療的な根拠があるのかどうかは知りませんが
まあ実際に
アタマやおなかが痛くなったとき
その部分に手のひらを当ててもらうことによって
気分がよくなる(ような気がする)ことが間々あるナー
なんて思いつつ





☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

お風呂上がり

狭いシングルベッドの中で

U作の腕枕に頭を預け
そのまま
両腕で
ぎゅーって抱きしめてもらっちゃったりする

密着した…というか
接着した状態のまま
薄手のパジャマと
表皮を通して感じる
U作の体温
息遣い
鼓動
血流
四方から包み込まれるような安心感…





U作の健全な血流が
ちょっとお疲れ気味なえりサンの血流を
徐々に
そして自然に
矯正していくような
そんなカンジを味わう…

まさに「手当て」







目を閉じ
ボディーソープの匂いや歯磨き粉のミントの香り
そんなU作の
すべてを 
カラダで感じつつ
規則的な
U作の寝息を感じながら



そのまま
えりサンも眠りに落ちていくのでした♪








☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


友人とよくカラオケに行くんだけど
その当時は
イマドキの流行歌よりは
どちらかというと
昔のフォークソングとか演歌とかにハマっちゃいまして


有名な…
かぐや姫の「神田川」の中のワンフレーズ

『若かったあの頃
 何も怖くなかった
 ただ
 あなたの優しさが
 怖かった』




U作と付き合いだした
その頃
初めて
その歌詞の意味が実感できた…
ような気がした



U作のお陰ですごく強くなれてる私がいる
でも
こんなにU作に依存しちゃっていいのかな?
もし
U作がいなくなっちゃったらどうしよう

そんな風に色々考えつつも

でも
どんどんU作に傾注していく自分がいたりして…




そんな
23歳の頃




【25の頃】に続く

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