エロ(えり)可愛い姉さんのランジぇりィ

原色系な高校時代。パステル系な大学時代。 黒系なOL時代。今?基本オールマイティ(ランジぇりィの色的な意味で)

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265、【25の頃】U作18

【19の頃】 
【ハタチの頃】
【21の頃】
【合鍵】
【22の頃】
【23の頃】

……
【25の頃】←今ココ



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



見通しのよい横断歩道で信号待ちの際
車が来ようが来まいが
じっと歩行者用信号機が「青」になるまで待つのが
えりサン

「は?なんで?車全然来ねーし 意味わかんね」って
スタスタスターと
横断歩道を渡ってしまうのが
U作

エビフライの尻尾を残すのがえりサン

頭から尻尾までバリバリ食べつくしちゃうのがU作

街中を一緒に歩いてても
わが道を行くが如く
物凄いリーチの長さで
まるで走っているかのような速度で歩くのがU作

真冬でコート・マフラーを着込んでいるにも関わらず
息を切らし軽く汗ばみながら
早足で後から付いて行くのがえりサン

そんな…
微妙に違う私たち2人

………

そんなU作と恋人になって
既に2年くらい経った頃

パズルのピースのように
お互いの凹凸が上手く嵌るって言うか
お互いに不足しているところをさり気なく補完しているっていうか
とても心地よい
そんな2人の間柄

とU作はいつも語ってくれるんだけれど

私的には
いつもU作に
頼りっぱなし
感心しっぱなし
支えられっぱなし

時折
この人を私だけが独占している
って状況に
舞い上がりそうになりつつ
怖くなりつつ

全部を晒したつもりだったんだけど
何一つ隠し事はなかったはずだったんだけど





とても大切で
とても核心で
すごく重要なことを

一つだけ
U作に秘密にしておりまして

というか
言えなくて

言ったら
どんなリアクションをされるのか
ちょっと怖くて


でも
どうしても言いたくて
話したくて
私の全部を受け止めてもらいたくて






☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

話が少しだけ逸れるんだけど

えりパパのことを
ちょっとだけ語ってみたいと思う



実はネ…
えりパパはね
えりサンが中学生の頃から
脳の病気で
ずーーっと病院のベッドに寝たきりな状態でして


ストレスの溜まる仕事をしていた…っていうのと
それ故?
飲むときは浴びるほどお酒を飲む…っていうのが遠因?なのかな
ある朝
出勤しようとした際に玄関先で倒れちゃいまして

最初は軽微な脳障害?
みたいな感じで
自宅で療養&リハビリしてたんですけど

一人留守番してる時に
軽く躓(つまず)いた際に
打ち所が悪かったみたいで
そのまま
自宅の布団で寝たきりの状態になっちゃいまして


専業主婦だったえりママも
パパが療養中になってからは
フルタイムの仕事に就くことになって…
えりサンも学校があるし
なので
日中にパパの
お世話をすることができなくなっちゃいまして
仕方なく
自宅から
ちょっと遠くの病院に入院することになっちゃったのネ


……
仕事のない週末は
えりママが
病院に入り浸って細々とお世話をしていたんだけど

その変わり
平日と土曜日の
えりパパのお世話は
全部えりサンが担当でして
(とはいっても部活とかがあって毎日通えるわけではなかったんだけどネ)

授業が終わって部活が無い日は
ダッシュで一旦自宅に戻り
洗濯済のタオルや寝間着なんかを
大きめのスポーツバッグにギュギュって詰め込んで
わざわざ電車とバスを乗り継いで
小一時間かけて
えりパパの病院に通っていまして


………
いわゆる
寝たきりな状態っていうのは

全身は完全な麻痺状態
動かせるのは眼球だけ
発せるのは唸り声だけ
唯一できる自己主張は涙を流すことだけ


白髪交じりの坊主頭の髪の毛
頬骨の浮き出た顔
窪んだ眼窩
グーの状態で固まった両掌
硬くそして厚くなった両手足の爪
オムツを宛(あて)がわれ
骨と皮の状態に
着古した浴衣を着せられ
寒々しい病院のベッドに横たわって
どんどん痩せ細っていくワケ


週一くらいのペースで
電気髭剃りで不精ひげを剃ってあげるのも
えりサンの役目だったんだけど 
なんだか喜んでいるような?
そんな表情を浮かべるパパ

えりパパの楽しみは
えりサンがお見舞いに行ったときに
聴かせてあげる
ポータブル式のラジオ


普段は自分で操作できないから
えりママや
えりサンが来たときだけ
イヤホンを耳に差してあげて
スイッチを入れてあげるんだけれどネ


当然言葉を発することはできないから
会話は全く無いんだけれど
でもそうやって一緒に過ごす時間・空間が
ちょっと特殊な私たち親子のコミュニケートタイム

………
えりサンが高校生になって
アルバイトが忙しくなっちゃって
平日に病院に通えるのが週に1~2日くらいになっちゃったんだけど
逆に日曜日は15時頃にはバイトが終わるおかげで
夕方早い時間には毎週病院に通えるようになりまして


一週間の中で
えりパパの唯一の楽しみが
日曜夕方の「笑点」を観る事

テレビカードを
備え付けのテレビに差込み
イヤホンを付けて
テレビをつけてあげると
画面に食い入るように見つめるえりパパ

そんなテレビを観ながら
嬉しいのか
悲しいのか
呻きながら
いつも頬を伝う涙


そのまま夕食の時間になるんだけど

えりパパ…
固形物は一切受け付けないから

ご飯をミキサーにかけたものと
おかずをミキサーにかけたもの
所謂ペースト状なモノ?
それが夕食


その
おかゆ状の食事をスプーンで掬(すく)ってあげて
あーんって
半開きになった口に運んであげると
ゆっくりと
あむあむしながら静かに嚥下していくんだけど


よく咽(むせ)るのね


不意に!


ゴホッ!!!!
ゴフッ!!!!
バフッ!!!!

って
咳き込むのは大抵デフォ

ちょうど真正面にいる
えりサンの顔面から胸元にかけて
ご飯粒とか飛ばされるんだけどネ


焦点の定まらない目でね
「えりゴメン」って
言っているような
言っていないような



………
そんな
えりパパ…(&えりママも)

何を嫌がったかっていうと


会社の同僚とか
友達とか親戚とか
ご近所さんとかからのお見舞い

いわゆる
パパが健康だった頃を知っている人に
今の
この状態を見られること!

なので極力
病室へのお見舞いはご遠慮いただいていたワケなんですけどネ


当然
えりサンが誰かを病院に連れて行くことも皆無でした


大学時代に付き合った彼氏にね(【合鍵】参照)
チラッとだけ
えりパパのこと喋ったことがあったんだけど
何か
物凄く拒絶反応を示されちゃってサ
別に
一緒にお見舞いに行ってほしいみたいなことを言ったわけじゃないんだけど
「オレは無理!病院とか無理!超苦手!匂いがダメ」
みたいに全力で言われちゃって

ああ
私の家ってちょっと普通じゃないのかな?
なんて少し後ろめたさを感じたりしちゃったんだけどネ
ちょっとだけトラウマになっちゃってネ

なので尚更
他人に我が家の事情を話すことなんてなくなってたんだけれどネ



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

話を戻します


社会人になって
U作と
正式にお付き合いすることになって

2年ほど経ったある日曜日


U作をネ


連れて行ったんです
病院に



ていうか
ぶっちゃけ
えりママやえりパパの意向や
昔の彼氏のトラウマみたいなものもあって
微妙に戸惑っていた私だったんだけど

何かの拍子に
「えりパパって何してる人なの?」
みたいな会話から
「うーん 実はね」
なんて重い口を開いた所

是非とも会いたい!お見舞いに行きたい!

逡巡しているワタシに
「だって えりのお父さんだろ!逆に挨拶しない方が失礼だから」
って押し切られちゃって
(そういう所は凄く強引な人でして…U作って人は)



………

病室に入って
「パパ おヒサー♪」って声を掛けると
ぅうーぅうー
…って
いつものように
こっちを凝視しながら
涙を流すのネ

「ウンウン今『笑点』見せてあげるからネ」
って言いながら
イヤホンをセットして
テレビをつけて
そんなパパを横目に
バスタオルや浴衣を交換し
買ってきた紙パックの飲み物をテーブルに並べ
ゴミ箱の整理やら
髭剃りの掃除やら
細々(こまごま)とした作業をするワケ
(オムツだけは看護士さんか専門の介助士がやるんだけどネ)


しばらくしてから
えりサンの真後ろに立つ
背の高い男の人を紹介するのサ


えり「パパーー分かる?」
パパ「…………」

えり「この人ーー
 今ーー
 えりサンとーー 
 お付き合いしてるヒトだよー
 松田サン(U作の苗字ね)」
パパ「…………」

U作「こ…こんにちは…はじ はじ はじめまして
 えりサンと
 お付きあう…
 お付き合え…
 お付き合い…
 させせせていただだだいております
 松田といいます」   

超どもってるしー(笑)

※「松田U作」は松田優作から取っていますので、当然仮名です


えり「パパー?分かるー?松田さんだよー」
パパ「…うー」

えり「えりの彼氏だよ?分かる?」
パパ「うー…うー」


えりパパに
自分の彼氏を紹介したのは
実は生まれて初めてのコトなんだけどネ

パパのリアクション?


ほぼ無言で
時折搾り出すように
「あぅーーうーー」
って言うだけで
いつものように
涙を流していたけど

だから
初めて見るU作にとっては
全然意味が分からなかっただろうけど

凄く喜んでいた!
純粋に!
ちょっとホッとした


夕食の時間になって
スプーンでご飯を口に運んでる間
えりサンの後ろで所在なさげに
パイプ椅子に座ってキョロキョロしているU作

時折咽(むせ)るえりパパ
ワタシの服に付いたご飯粒を
ハンドタオルで拭きながらも
軽く2人の動向に気が気でないえりサン



テレビ画面を凝視しながらも
時折
U作の方に目を移すパパ

病室っていうシチュエーションに慣れていないU作
あちこちをキョキョロしていて
そんな
えりパパの熱視線に気づいていないかも



そんな
ほんの小一時間の対面を終え
病院を後にした私たち…




☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

U作
どう思ったのかな?って
帰り道
ちょっとドキドキしてたりして…


病院の最寄りの駅のホームで
唐突に言われまして


U作「えりってサーやっぱ凄いわ
 オレなんか全然敵わないなー」
えり「え?何が?」


U作「お父さんのお世話…?中学生の時からずっとしてるんでしょ?」
えり「うんーーまあネ」


U作「今日初めて思った えりのコト尊敬できるって」
えり「えーー?何?急に」


U作「えりには
 オレにない部分がいっぱいあるって
 そんな風に
 いっつも漠然と思ってたんだけど
 

 でも
 今日
 具体的に
 その部分が何なのかが
 ようやく分かった」
えり「えー?何よーーー?」


U作「えりの…芯の強さの秘密みたいなものの訳が
 今日初めて分かった」
えり「何?何?えー?何?」


U作「オレみたいにチャラチャラしてない
 地に根を張ったような
 そいう強さみたいなものが
 分かった」
えり「何それ?褒めてるの?」


U作「…こんを前提に…」
えり「…え」


U作「結婚を前提にーーーー
 …
 …
 …
 …
 オレと…付き合ってほしいんだけど」
えり「え?」


U作「あー違うワ
 付き合ってほしとかじゃなくって!!!
 何だっけ!
 つーか
 結婚してほしいんですけど」
えり「……!」


U作「前からずーーと思ってたんだけど
 …もう恋愛ごっこみたいなモノとか
 駆け引きみたいなモノとか
 遊びみたいなモノとか
 飽きた…っていうか
 疲れた…っていうか
 

 あーダメだ
 上手く言えないワ


 つーか
 もう
 えりしかないんだけどオレ的には」
えり「……本気?」


U作「本気本気本気本気!!!!
 ずーーーーっと思ってた!
 前から考えてた!!
 昔から決めてた!!!
 ただ…

 何ていうか
 最後のきっかけみたいなものがなくって
 少し躊躇しちゃってたんだけど
  


 でも
 今日
 えりが
 お父さんを看護する姿を見て決めた!」
えり「………」


U作「あーーー!!!
 なんか余計なこと言い過ぎオレ」
えり「……」


U作「ストレートに!
 言うけどーー!
 



 結婚を前提にーーー


 付き合ってほしい」
えり「……」










U作「…んだけど        ダメ?」
えり「…え?」


 
U作「……いきなり  すぎて      ダメ?」
えり「……あ   ハイー」




U作「……」
えり「………うん  まぁ」




U作「…?」
えり「………うん!   …うん」




U作「だめ?」
えり「え?」



U作「え?」
えり「…え何が?」



U作「いや ゴメン」
えり「……え?」



U作「唐突すぎだよなーやっぱ」
えり「……え
 だから



 『うん』 
 …って」



U作「え?」
えり「だから…『うん』  って」




U作「え…あ…まじ?」
えり「……」



U作「ホント?」
えり「いつも

 凄い饒舌なのに…



 こういう時は
 超口下手なんだね(笑)


 面白い人だね」




U作「茶化すなよ(照)!」
えり「ごめんネ」




U作「ずっと前から決めてました!!!!!」
えり「こちらこそ」




U作「え?そうなの」
えり「そうだよ?気付かなかった?」




………
U作と初めて出会ったのは19歳の時

初めて見たときから
ずっと好きだった


皆の人気者だったU作が
私一人だけを見つめてくれることなんて
有り得ないと思ってたハタチ~21の頃


一度だけ
勇気を出して身を委ねた夜
でも翌朝には
あっさりと他の女性に走っていったU作


一年後に再会した後も
極力勘違いしないように気をつけていたのに
でもどんどん大好きになっていく
そんな情動を抑えきれなくなってきた頃



そんな頃に
唐突に告白され
1も2もなく「Yes」と応えてしまったワタシ


身も心も全て
解放し
委ね
差し出し
なすがままに預け


時折
U作無しの人生に怯えたりもしつつ


そんな時に受けた
U作からの
不器用な
プロポーズ


「Yes」で応えたのは
当然の流れでして…


それが
25歳の頃でした




次回最終回【今現在】
間髪入れずに即up!(の予定)

| 【連載】U作 | 10:00 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

COMMENT

お返事

makkoiサン >
Wow!!!!早速のコメントありがとうございますーー!!!しかもmakkoiサンからのコメントだなんて、さらに別格に嬉しいですー!半年ほど放置しちゃっていましたが、何とか頑張って最後まで書きあげたいでーーす。

| えり | 2011/06/29 17:51 | URL | ≫ EDIT

朝から良いお話し
ありがとうございます。

芯の強い女性に憧れます。

つづき・・
お待ちしてますー

| makkoi | 2011/06/29 10:43 | URL | ≫ EDIT















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| 恋愛コラムリーダー ~Love Column Reader~ | 2012/10/15 09:02 |

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